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Happiness

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■伊勢案内1 基本順路

伊勢の神様に出逢う旅。

日本には、実に八百万の神様がおわすという。森には森の、川には川の、田には田の、家の中のかまどにだって神様が宿っている。あらゆるものに神の気を感じとった日本人。普段は意識もしない、そんな感覚を思い出させてくれるのが、伊勢という地。

昔からのしきたりを受け継ぎ、ごく自然に、神の恵みに感謝する。そんな日本人らしさを実感しに、伊勢の神社を巡り歩く旅へ。





伊勢案内1・基本順路

まず、きちんと巡りたい、外宮から内宮へ。

伊勢神宮は“神宮”と呼ばれる唯一の存在にして日本人の心の故郷。神宮へ参るならまず2つの正宮に。日本人の総氏神と親しまれる天照大御神の内宮と、神々の衣食住の守り神・豊受大御神の外宮へ。



伊勢の核心部、豊かな自然と力強い紙の気に満ちた神域へ。

伊勢に来て最初に向かうべきは、豊受大御神を祀る外宮。これは、神宮の神事が内宮より先に外宮で行われる「外宮先祭」にならったもの。まずは五穀をつかさどる神のもとへ。

真新しい火除橋から神域へ。玉砂利の参道を進み、和御魂を祀る御正宮、荒御魂を祀る多賀宮を参拝する。茅葺の屋根に素木造りの社殿は、よけいな装飾がないぶんシンプルで力強く、この地の自然に宿る力を身近に感じられる。素直な気持ちで、日々の恵みを感謝できるにちがいない。

新たな気持ちになれたところで、天照大御神を祀る内宮へ。宇治橋の向こうに見える森は鎮座以来の禁伐林。深い森に抱かれた神域は、外宮よりもさらに広く奥深い。最も奥まった場所にある御正宮の前に立てば、人知を超えた存在を信じずにはいられない。西行が「何ごとのおわしますかは知らねども、かたじけなさに涙こぼるる」と詠んだとおり、5重の垣根の奥、白絹のとばりの向こうには、大きく豊かな気が感じられるはず。

天照大御神の荒御魂を祀る荒祭宮をはじめ広い神社に点在する別宮、摂社・末社まで巡れば、ゆうに1日はかかるコース。できることなら日の出とともにスタートを。朝の静かで厳かな空気の中で、神域の空気にふれてみたい。





豊受大神宮・御正宮
外宮(げくう)

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五穀をつかさどる衣食住、産業の守り神。御祭神は豊受大御神。
天照大御神の食事をつかさどる神として1500年前の御鎮座以来1日も絶えることなく朝夕に天照大御神に神饌を捧げる神事が行われる。

三重県伊勢市豊川町279
0596-24-1111(神宮司庁)
5:00~17:30(季節で変更、正月三が日は終日参拝可)





皇大神宮・御正宮
内宮(ないくう)

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大地を照らし恵みをもたらす生命を育む太陽の神の宮。御祭神は天照大御神。
倭姫命を御杖代に御鎮座の地を求めて大和国を発ち、諸国を巡られた後五十鈴川畔にお鎮まりになられたと伝わる2000年余の歴史を誇る屈指の聖地。

三重県伊勢市宇治館町1
0596-24-1111(神宮司庁)
5:00~17:30(季節で変更、正月三が日は終日参拝可)






◆コースガイド

外宮御正宮

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皇大神宮(内宮)ご鎮座より遅れること481年、雄略天皇の御代、天照坐皇大御神のお告げによって、丹波の国(今の京都府下、天橋立付近)から、この伊勢の国度会の山田の原にお迎えした、豊受大御神をおまつりしています。唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)といわれる、建築様式のご正殿は、ほぼ内宮の正宮と規模やつくりはかわりませんが、鰹木が内宮より1本少なく、千木が外削(先端が垂直に切られている)になってます。

外宮の御正宮では、個人的なお願いはNG。むしろ、国のこと、中でも現実面、例えば、国民の健康や地域の活性を祈るとよいそうです。

「私は○○に勤める○○という者です。地域の代表として、住民の幸せをお祈りします。
勤める会社を含む業界の代表として、業界全体の安全と発展をお祈りします。」などなど


 

多賀宮(たかのみや)

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御祭神 豊受大御神荒御魂(とようけおおみかみのあらみたま)

豊受大神宮大前の御池にかけられている亀石を渡ると、右手に土宮、左手に風宮が見えて参ります。それを過ぎ、正面の98段の石階を上がると、檜尾山に南面して、外宮の第一別宮である多賀宮がご鎮座になっています。

こちらは個人的なお願い事もOKです。



「寝地蔵さん」

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多賀宮に向う石段を上りきった左手にある石。
寝ているお地蔵さんのようにみえることから「ねじぞうさん」と呼ばれ親しまれています。
江戸時代の文献等にはその名は見あたらず、この名で呼ばれるようになったのは近年のことと思われますが、仏教関係の言葉がほとんどつかわれないご神域で、 お地蔵さんという仏教にかかわる言葉を使っためずらしい名です。

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かわいらしい笑顔にみえるためか、飴などが供えられていることもあります。


 

宇治橋

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内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋は、日常の世界から神聖な世界へのかけ橋といわれています。宇治橋外側の正面から見る大鳥居の姿は感動的であり、身も心も正して清浄な宮域に入る心構えの大切さを感じさせてくれます。

 

五十鈴川御手洗場

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清らかさの象徴内宮参道の右手のゆるやかな斜面を下りていくと、元禄5年(1692年)徳川綱吉の生母、桂昌院が寄進したものといわれる石畳を敷き詰めた五十鈴川岸の御手洗場にでます。
神路山を水源とする神路川と、島路山を源とする島路川の二つの流れが、合流して五十鈴川となります。

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神域の西側を流れる五十鈴川は別名「御裳濯(みもすそ)川」と呼ばれ、倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳のすそのよごれを濯がれたことから名付けられたという伝説があります。水源を神路山、島路山に発する、神聖な川、清浄な川として知られる五十鈴川の水で心身ともに清めてから参宮しましょう。


 

滝祭神(たきまつりのかみ)

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五十鈴川の水を祀る内宮の所轄社。古来から社殿のない石神としてまつられ、別宮に準じて祭典が奉仕される特殊な神である。

 

内宮御正宮

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垂仁天皇26年にご鎮座されてから、2000年。4重の御垣に囲まれた一番奥にあるご正殿に、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)がお鎮まりになっています。唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と名付けられる建築様式のご正殿はじめ付属の殿舎ならびに御垣は、20年に1度、式年遷宮の大祭を行って建て替えられてきました。遷宮によって、2000年昔と変わらない姿を今も拝することができるのです。

内宮御正宮の前に立つ瞬間、人を圧倒する天地の力のようなものを感じてしまう、といわれます。
ある意味、この世のこと、どうでもいいやって気分。いろんな問題抱えて生きてるけど、いいや、生きてるんだ。いや、いるんだ、ここに!みたいな。そういう気分。
過去に囚われず、未来を気にしない、常に今ここに生きる究極の幸せ。

西行法師が、神宮に詣でたときに詠まれたと一般的に伝わる
「何事のおはしますをばしらねども かたじけなさに涙こぼるる」
ああ、ここにいさせてもらって、ありがとう… 自然の中で、ただありがたくてありがたくて涙が出る…
の境地。

内宮の御正宮では外宮さんと同じく、個人的なお願いよりも、できれば大きなお願いを。
日本国民の幸せ、人類の幸せとか。(普段は全然そんなこと考えてなくても…)


 

荒祭宮(あらまつりのみや)

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御祭神 天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)

荒祭宮は内宮正宮北方にある。別宮とは「わけみや」の意味で、正宮に次ぎ尊いとされる。荒祭宮を「荒魂を祭る宮」の意味とするのが定説である。

こちらの荒祭宮では自分の幸運を祈るのもアリ、だそうです。

内宮正宮参拝後に参拝するのが正しいとされ、正宮石垣の角の籾種石(もみだねいし)を右手に見ながら右へ進み、稲を納める御稲御倉(みしねのみくら)、古い神宝を納める下幣殿(げへいでん)を左手に見ながら進んだ先の石段を一度降り、次の石段を上った先に荒祭宮がある。この時に降りる石段には4つに割れ「天」の字のように見える石がある。この石は踏まぬ石と呼ばれ、避けて通らなければならないとされる。踏まぬ石は天から降って来たと伝えられている。

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荒祭宮に参拝できない場合のため、籾種石の近くに石畳の荒祭宮遥拝所が設けられている。














□ 伊勢完全案内。| Hanako No.986
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